● 谷津田の散歩 ●    「谷津田(やつだ)」って・・・なんだ?
広い場所ではなく、まわりを林がかこっていて細長い土地につくられた、かわった形の田んぼを見たことはありませんか?
このような田んぼのことを「谷津田(やつだ)」といいます。
最近は少なくなりましたが、それでもまだまだ印旛沼のまわりには、たくさんの「谷津田(やつだ)」が残っています。


谷津田を散歩してみませんか?
どんな生きものがいるかな? 地域の谷津田を見つめて
谷津田(やつだ)は、古くから育ってきた林など
昔から残っている自然環境にかこまれています。

その林の中の水路などの水辺と田んぼがあります。
林の周辺には、野鳥が集まってきます。
水田などの湿地にはトンボが、
水路などの水辺のそばではホタルなどが
谷津田の周辺にはさまざまな生きものが
住むといわれています。
  「里山の風景 谷津田」    
 印旛沼地域の谷津田の風景A ↑

千葉に多く見られる里山の風景のひとつに谷津田(やつだ)があります。
谷津田とは、斜面林に囲まれた台地(盆地)状の田んぼのことをいいます。

写真のように、木の枝のように細長く入り組んだ形のものが多く、地形に沿って植わった雑木林と、その中の湿地(水田)によって、様々な生物が共生しています。
しかし、最近では、開発や農業を継ぐ人材が少なくなってきたため、谷津田が形成してきた豊かな自然環境も失われつつあります。


  「谷津田に残る風景と自然豊かな環境」   
 印旛沼地域の谷津田の風景B ↑

谷津田を取り巻く環境は、里山の雑木林・小川や湧き水,ため池などの水辺・そして谷あいに開かれた水田などが互いに深く関わりあって形成されています。
農林業など人の働きかけによる二次的自然環境は、地域が持つ「生物多様性(多様な野生生物が生息する事)」の大きな要素になっています。

近年では、耕地面積が狭く機械化の導入が難しい・手が掛かる割には生産性が低いなどの理由から、都市化や農業の近代化の中、谷津田や里山など里地自然環境の消失が進んできました。

しかし、最近では、谷津田の持つ多面的な機能が見直され、地域の宝物としての資源性へ大きな期待が寄せられています。


「子供や大人までみんなでまもり育てる地域の宝として」

都市部及びその近郊地域の都市化が進むとともに、身近な自然環境も減少していきました。
印旛沼地域には、各地に点在する湧水や印旛沼の水などの豊富な水資源を持ち、中央干拓地を始めとした広大な農地と、多数点在する谷津田といった、多様な土地によって形成される自然環境を有しています。

現在、印旛沼地域では、これらの環境を活かし、なおかつ都市近郊であるという地理的利便性を用いた個性的なまちづくりが各地で展開されています。
とりわけ谷津田に関しては、千葉県一体の特有農村形態であるとして、地域農業の文化の伝承と、谷津田によって構成される自然環境に注目が集まっています。

学童の情操教育,環境教育の機会や場を求めて
ふるさとの原風景として
猛禽類などの貴重種の住処の保護を目指して
ホタルやトンボなど身近な野生生物の貴重な住みかとして

などなど

谷津田には、農業生産の場としてだけでなく、様々な多面的な効果を創造できる可能性を秘めています。
また、多くの人が一体となって関わっていくことで、地域の活性化へとつながっていきます。

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おことわりとおねがい> 
印旛沼地域の谷津田の風景A及びBの写真について

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