新緑の候、組合員の皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
また、日頃より印旛沼土地改良区の運営及び事業推進にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、初めに、国営印旛沼二期事業の進捗状況でありますが、昨年、軟弱地盤対策や外来植物除塵対策、ほか関連工事による全体事業費の増高に伴う事業計画変更手続きを実施し、関連組合員約86%の同意率をもって令和7年3月1日に事業計画変更が確定となりました。
組合員の皆様には、この計画変更についてご理解、ご協力をいただき誠にありがとうございました。また、役員、総代及び支区関係役員の皆様には、地元説明会や同意書の取りまとめ等、多大なるご尽力をいただき誠にありがとうございました。改めてお礼申し上げます。
次に、昨年10月22日から23日にかけて全国土地改良千葉大会が開催されました。22日には千葉幕張メッセで全国の土地改良区関係者4,400人あまりが参集し盛大に式典が挙行され、
23日には千葉県内16地区で先進地視察が実施されました。
その視察地の中でも、当改良区の臼井第一地区大区画ほ場が非常に人気が高く、全国各都道府県から多くの視察希望が申し込まれたことから、大会前後となる21日から24日の4日間にかけて、視察を受け入れることとしました。結果として、全ての希望に沿えない形となりましたが、最終的に16県、約500名の受入を致しました。
この臼井第一地区大区画ほ場は、事業竣工から約38年経過しておりますが、区画面積7.4haは生産水田としては今もって全国一であります。また、地権者100名以上の農地を認定農業者一人が耕作するよう利用集積を図るなど、担い手育成型大区画ほ場整備事業のモデルとなったものであります。
これまでも多くの視察を受け入れてきましたが、この度の全国大会であらためてその全国的な認知度を再確認するとともに本区として誇るべきものであると感じました。
当区管内には、この臼井第一地区を起点として、地下埋設型用排水路の大区画ほ場が佐倉市、八千代市、印西市、成田市へと広く展開され、多くの大区画ほ場整備事業の完成と農事組合法人等の担い手の育成が達成されてきました。
また、今現在においては、令和6年度には新規採択地区のほ場整備事業として栄町・成田市の酒直南部地区が着手されるとともに、栄町の押付地区、佐倉市の鹿島2期地区、他数地区が新規採択に向けて事業計画策定中であります。
課題である耕作放棄、後継者不足に関する解決の手段としては、優良農地の確保のための大区画ほ場の整備と、それに併せて担い手の育成が必須であると考えますので、本区がこれまで培ってきた知識と技術、経験を最大限に発揮して今後もほ場整備事業を推進していきますので宜しくお願いいたします。
続きまして、維持管理事業に関することですが、国営印旛沼二期事業において、主要施設の構成は完成しつつあるものの、各支区末端施設や関連事業区域に位置付けられる西沼方面につきましては、依然として、施設の老朽化に伴う事故や故障が頻繁に発生しております。
このことに伴い、緊急かつ応急的な対応による修理費、工事費が増大し、加えて近年の物価高による労務費、資材費の高騰等により支区財政を非常に圧迫している状況です。
よって、将来的に安定した施設管理を行っていくためにも、各支区の施設の機能状況を調査し現状を把握するとともに、支区、管理区の地域実情に即した施設更新計画を中長期的な視点で策定し、事業制度や補助制度を活用しつつ計画的に施設の改修、改築、保全を行っていくことが重要と考えます。
今後、これらについて、組合員及び支区役員の皆様とともに一体となって取り組んでいきたいと思いますので、ご協力の程宜しくお願いいたします。
最後になりますが、今年の秋には総代、役員の改選がございます。令和3年12月に就任し早三年が経ちましたが、残り約半年、今ある課題に取り組み、印旛沼土地改良区の更なる発展に向けて任期を全うし、次世代へ襷をつなげたいと思いますので、
皆様方のより一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。